インドネシア共和国マセラ鉱区権益(アバディプロジェクト)の一部譲渡について
国際石油開発帝石株式会社(以下、当社)は、当社子会社インペックスマセラアラフラ海石油株式会社(以下、同社)を通じてインドネシア共和国アラフラ海マセラ鉱区のアバディガス田の開発準備作業をオペレーターとして PT EMP Energi Indonesia 社とともに実施しておりますが、このたび、Royal Dutch Shell plc 社(以下、シェル社)を戦略的パートナーに選定し、同社保有権益 90%の一部(30%)をシェル社関連会社の Shell Upstream Overseas Services (I) Limited社に譲渡することといたしましたので、お知らせいたします。なお、今回の権益譲渡は、インドネシア政府の承認および権益譲渡契約上の先行条件の充足が契約発効のための条件となります。
マセラ鉱区は、インドネシア東部のアラフラ海に位置し、鉱区面積は 3,221km2、鉱区の水深は300~1,000mです。同社は、オペレーターとして同鉱区の探鉱作業を実施し、2000 年に掘削した試掘井Abadi-1 でアバディガス田を発見しました。その後、6 坑の評価井掘削を含むガス田評価作業を実施し、同ガス田には液化天然ガス(LNG)開発に十分な天然ガス埋蔵量があることを確認しました。その後、浮体構造に天然ガス液化設備を搭載したフローティングLNG(Floating LNG:FLNG)方式によるアバディガス田の開発検討作業を進め、2010 年 12 月に、アバディガス田を段階的に開発すること、その第一次開発としてLNG年産 250 万トンサイズのFLNG
1 基による開発計画がインドネシア政府から承認されました。また、アバディガス田の天然ガス埋蔵量に応じた追加開発の検討も引き続き実施してまいります。
現在は、アバディガス田の開発に向けた基本設計作業(FEED:Front EndEngineering and Design)を 2012 年前半を目途に開始すべく準備作業を行っております。
当社は、アバディプロジェクトが洋上における大規模 LNG プロジェクトであることの技術的特性等を踏まえ、LNG ビジネスや大規模洋上プロジェクト開発等に実績・経験・知見を有し、アバディプロジェクトへの貢献が期待できる企業との戦略的パートナーシップが重要との考えに基づき選定作業を進めた結果、世界有数の石油会社であるシェル社を戦略的パートナーとして迎え入れることを決定したものです。シェル社は、LNG 事業に関する世界的なリーディングカンパニーであり、特に FLNG 事業については、シェル社が手掛けるオーストラリア・プレリュードガス田を世界に先駆けて FLNG 方式による開発を決定するなど FLNG 事業を先導する石油会社です。同社としては、引き続きオペレーターとしてアバディガス田の開発検討作業を進めて参りますが、シェル社のアバディプロジェクトへの参画によって、シェル社の FLNG プロジェクト等の経験・知見を生かすことにより、本プロジェクトを更に一層着実に遂行できるだけでなく、当社とシェル社の今後のより広範な協力関係にも寄与するものと考えております。
当社は、その事業活動の中核的地位を占めるインドネシアで、東カリマンタンマハカム沖鉱区における 50%の参加権益を保有し原油・天然ガスの開発・生産事業を実施しており、合計 10 鉱区にて探鉱・開発・生産事業を展開しております。アバディプロジェクトの進捗により、当社グループのインドネシアでの原油・天然ガスの探鉱・開発・生産事業は、一層拡大いたします。
今後も当社は、インドネシア政府関係者をはじめとする同国関係者およびそのほかのプロジェクト関係者の理解と協力を得ながら、アバディプロジェクトを早期に立ち上げるために引き続き努力いたします。
なお、本譲渡による連結業績への影響については、インドネシア政府の承認および権益譲渡契約上の先行条件の充足が契約発効のための条件となっているため、当期の業績に反映されるかどうか未確定となっておりますことから、平
成 23 年 5 月 11 日公表の決算短信に記載の平成 24 年 3月期の通期連結業績予想の数値は現時点で据え置いております。本譲渡が完了した段階で、業績への影響も含めて、改めて開示することといたします。
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