パイオニアが三菱電機に、画面や音声で道順などを案内するカーナビゲーションシステムをOEM(相手先ブランドによる生産)供給することが5日、分かった。三菱電機はパイオニアから供給された製品を2月に発売する。両社はカーナビ事業で提携関係にあり、基幹部品などの共同開発を行っている。競争激化で低価格化が進む中、生産分野に踏み込むことで互いに競争力を高める。
パイオニアが供給するのは、案内機能に加え、音楽再生やテレビの視聴機能を備えた高機能の「AV(音響・映像)一体型ナビ」と呼ぶ市販向けの製品。同社は現在、「サイバーナビ」「楽ナビ」などのブランドで販売している。
三菱電機は新車に標準搭載される自動車メーカー向けの製品比率が高く、市販向けの一部生産をパイオニアに委ねることで経営資源を有効活用するのが狙いとみられる。一方、パイオニアはカーナビ市場で上位3社の一角を占めており、三菱電機の製品を生産することになれば生産規模が拡大し、コスト削減を図れる。
両社は平成21年にカーナビ事業で提携し、一部製品向けの基本ソフトや基板を共同開発している。
調査会社の矢野経済研究所によると、22年に980万台だったカーナビの世界市場は、27年に1632万台まで増えるとみられている。ただ海外では低価格の製品が主流、高機能品の比率が高い国内も景気悪化などで価格低下が目立ち、富士通テン(神戸市兵庫区)がコスト削減のために本社内の神戸工場を閉鎖する方針を固めるなど、生産集約の動きも出始めている。
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